鐘ノネ響キテ

山本正之( インディペンデンス ) 鐘ノネ響キテ歌詞
1.快諾サシアゲマンの歌


2.大嘘忠臣蔵

作詞:山本正之
作曲:山本正之

赤穂浪士のみなさん〜〜
シンシンシンシンシンシン
トントントン バサバサ エイエイオー
浅野内匠頭は おたくだった
北斎のマンガを 残らず集めてた
それが江戸城の 評判になって
カレのコレクションを
欲しがるヤツがいる

ねえねえ、タクミちゃん「なあに?」
キミの北斎を、「うんうん」
ぼくの広重と、「ええーえ?」
交換してよ、「やーだよー」

断られたその人こそ 吉良上野之介
会社でいうなら総務部長
ジワリとイジメを始めたよ

きょうは京都の使者が来る
みんな烏帽子をつけるのに
アラアラきみは裃か
この、イモザムライ、イモザムライ、
ポンポンおでこがイモザムライ

あああ 松の廊下 浅野が刀抜く

シンシンシンシンシンシン
トントントン バサバサ エイエイオー

大石内蔵助は スケベだった
祇園のねえちゃんを 残らずこましてた
息子の大石主税 バリバリのツッパリ
暴走仲間の矢頭石衛門七に 話を持ち掛ける

よーよーエモシチよー「なあーんだよー」
おれのオヤジは「アー、 あのタコかあ」
だせえヤツだよな「かんきーにーよ」
カッコつけさせてやろうぜ

考え出したアイデア 吉良邸討ち入り
いいかた変えれば集団テロ
目立つファッション火事装束
いけいけ本所吾妻橋

門を壊してなだれこみ
ねぼけまなこの丸腰に
あびせかけるよ合言葉

「山、…」「……は?」
「山、」「え……?」
「山っ、」「……ああ、本」
あああ 川を知らずに
肉を切られる吉良侍

堀部安兵エどの〜〜
シンシンシンシンシンシン
トントントン バサバサ エイエイオー

吉良上野様の どこが悪い
マンガをいちまい 欲しがっただけなのに
それはひとえに 大切なものを
思う心が 起こした事件だね

さてさてそこもとが、
「なんだねあんたたちは」
吉良様でござるな、
「ちがうちがう、ただのジジイだよ」
ウソをついても、
「うそなんかこいとーへんて」
その三河弁でバレる
「しまったーっ」

炭置き小屋でみつけたぞ 四十七士の鬨の声
あとは切腹主君の元へ いけいけ高輪泉岳寺

こんな美談を語るほど
日本は情けの国だった
今からでも遅くない
思い出を 空想を
ポンポンおでこに画こうよね
あああ 松の廊下で
コミケをひらきましょう


3.シチリア島マフィアの美少女


4.お化けのクラス会


5.映画館


6.銀座のパキラ


7.夏木立


8.BVLD.


9.漂流日記(ウィズ笠原弘子)


10.SALABA 子供の海へ

作詞:山本正之
作曲:山本正之

男まさりのモエギがリュックを片肩にしょい
行方知れない妹アサギを探して
イカダの形の船にトンと乗ったのは
西暦2000年の朝
軌道の彼方に不気味に燃える彗星
サイエンティストの計算ではあと何日かで
青いまぶしい美しい地球に
ドスンと衝突をする
屋根裏にかくれてみつけた
謎めいた古地図
消えかかる文字のジュモンは
「ベルを鳴らせ」
SALABA SALABA 遠ざかる家よ SALABA
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ

いくつもの夜を過ぎて
チャネルをベイを越えて
アーチェリーのような島に上陸すれば
ストリートゆく人の瞳はうつろ
言葉もない唄もない
ハローハローこれがアサギの写真です
けれども誰もふり向かない答えてくれない
月をかすって頭上に迫るホーキの粉が
鼓膜を塞いでる
にび色の雲が膨らんだ
うす暗くなった
ポケットの中で囁くよ
「ベルを鳴らせ」
SALABA SALABA あこがれの街よ SALABA
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ

とうとう閃光と轟音が世界を混ぜて
人類の故郷にソードが突き刺さる
大陸は上下に揺れて大波にのまれ
バラもカエデも絶えてゆく
細かいチリとガスが大気圏に入りこみ
お日様の顔も見えない地軸もいざった
ガリレオもコぺルニクスももうわからない
モエギは何もできない
ケモノたちが泣きわめき スピードで逃げる
体のどこかが叫んでる「ベルを鳴らせ」
SALABA SALABA なつかしい星よ SALABA
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ

イカダの形の船は古地図に示された
不思議な曲線の海溝にたどり着き
モエギは何かに曳かれるように
ビリジアン色の 地図を泡の中に揺らす
海と絵の具と嵐がとけあって
やがて小さな ベル が浮いてくる
そしてそのまわりには渦が巻きあがり
アサギがあらわれる
ずっとずっと待っていました愛しい姉さん
あなたは私の幾度目かのお誕生日に
折り紙でこしらえたかわいいベルを
私の胸にリボンでかけて
昔の本の箱舟のページをめくり
きっとこんなに悲しいことが起こるから
必ずあなたを護ってみせるから
このベルを鳴らすのよ
そう約束して私を抱きしめて
冬の空気に蒸気が入るように
春の風がおでこに入るように
あなたの中に私を入れた
綺麗な時間が盗まれたら大変だから
その日の日記を一枚きりとって
海の色の絵の具で塗りつぶし
屋根裏の奥にかくした
ずっとずっと呼んでいました優しい姉さん
あなたの ベル をこの気流に飛ばしたら
きらめく音が大気をふるわせて
素晴らしいことが起こるでしょう
山は枯れて森は沈み大河は暴れ
動物の足音ももう聞こえない
鳥の羽音も魚が水を通った跡も
暗闇の果てなのか
今 モエギの想いが透明になり
あの日の熱い記憶によみがえる
幼い頃にしかできない超能力を
とりかえしているように
モエギはアサギの胸からリボンを解いて
特別なときに零れる涙のしずくを
小さな ベル にひと粒しめらせて
空に向かって投げる

RINGLONG RINGLONG
鐘ノネ響キテ RINGLONG
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ
空から空へと連なった きらめくベルの音
山に森に鳥に魚に 光が差した
RINGLONG RINGLONG
鐘ノネ響キテ RINGLONG
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ
人と人とは離れても ひとつのものだから
心の星が痛んだら「ベルを鳴らせ」
SALABA SALABA きずついた時よ SALABA
いちどだけ もう一度だけ 新しい海へ
いちどだけ もう一度だけ 子供の海へ


11.帰らざる河


12.水の国のラヴソング